Health & Business Coaching

私のエモーショナルイーティング(のちには摂食障害に悪化)は、13歳成長期+細身の時期に「ふくらはぎが太い=自分は価値がない人間だ」という「呪文」にかかりました。事の発端はこのようにとてもシンプルで単純な場合もあります。ですが、自己否定とネガティブ思考の悪循環から20年程抜け出せなくなりました。

 

よくあるケースですが、私も気丈に振る舞っていたので、周囲が私の心の変化に気づくことは無かったと思いますし、エモーショナルイーティング&摂食障害を克服してから周りに聞いてみても、それらと共存しているとは思いもしなかったようです。

 

エモーショナルイーティング&摂食障害という症状、特に過食は自己嫌悪に直結するものと言われることが多く、繰り返される過食が自分を嫌う気持ちを悪化させ、出口の見えない苦しい世界で生きて行くこととなります。特に人に相談する、カウンセリングを受けることがまだ広がっていない日本ではなおさらですね。

周囲の人が過食の人に対してかける言葉で多いのは、「もういい加減に食べるのをやめなさい!」。つまりは、過食が止められないのは本人の「弱い意志」のせいだと言っているわけですね。

 

そうすると、過食の人は「私は意志も弱く、過食も自分で治せない=私はダメな人間」と呪文をかけてしまいます。

更には、「家族に迷惑をかけている」「食べ物が無くて困っている人もいるというのに自分はなんてワガママなんだ」などと自分を責めてしまう方も少なくありません。この「自分が嫌い」という気持ちが過食を引き起こすわけです。

 

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では、周りの方はどのように「過食」の方をサポートをサポートしたら良いのでしょうか?

それは、「あるがままを受け入れてあげる」ことと「安心できる環境」を与えることです。

 

例えば、「過食をしてもいいんだよ。今はそれが必要な状況にあるんだね。」と、批判的・差別的な言動を一切なしで、まず現状を受け入れてあげること。
そして、「過食」の方の「心のモヤモヤ」を安心して打ち明けてもらえる環境を提供することです。これには時間がかかるかもしれませんが、焦らず諦めず、忍耐強く取り組んであげます。

 

そして、「頑張ろう!」ではなく、「よく頑張ってるね。」と言ってあげてください。本人はもう既にとことん「頑張っている」のです。
そこで、また「頑張ろう!」と言われたら、「自分は頑張れていないんだ。まだもっと頑張らないといけないんだ」と不安を与えてしまいます。

 

まずは、受け入れる。そして安心させてあげることが大切です。

 

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Written by レアード可奈子
米国認定ホリスティックヘルスコーチ
カナダ公認ホリスティック栄養士